『ワンダンス』第67話第68話ネタバレあり感想と69話への考察
講談社の『ワンダンス(作者:珈琲)』の第67話「壁vs.伊折③」68話「壁「vs.伊折④」の見どころと感想をネタバレありで伝えます。
決勝戦ラストムーヴ、因縁のある者同士の戦いがより苛烈にダンスに現れます。
勝者は誰?
この記事は、二人の勝負の行方を記載しております。
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『ワンダンス』第66話までのあらすじ
決勝戦、伊折VS.壁谷が始まります。
互いに因縁のある者同士。
1曲目は、ハウスミュージックの名曲にして、ブレイクビーツの定番――伊折と壁谷が一番好きな曲でした。
互いが我先にと踊りますが、壁谷が伊折に先攻を譲ります。
伊折はハウサーとして、壁谷はオールジャンルバトルをブレイキンで制す勢いでそれぞれダンスを見せていきます。
2曲目は完全なハウスミュージック。
伊折は、ハウスミュージックの特徴を理解したダンス――脈拍リズムを組み込みます。
壁谷のターン、終わりのフリーズで伊折は壁谷の動きに合わせ「そのムーヴ知ってる」や「いつもやってるよな」の意味を持つムーヴを取ります。
互いが、いろいろな思いを持つ中、決勝戦は終盤へと向かいます。
『ワンダンス』67話68話のネタバレストーリー内容
伊折vs.壁谷のラストムーヴ。
どちらが勝利をするのか。
第67話
伊折の勝利を願う一凛高校のダンス部と、壁谷の勝利を願う仲間たち。
ラストムーヴで流れたのは、『Dj Nobunaga – Machine Guns』。
この曲は、壁谷に有利なブレイクビーツでした。
壁谷は伊織に向かって「お前もB-Boyだろ。勝負してこい」と意味がこもった仕草をします。
伊折はその挑発に乗ります。
相手の領域に挑んで踊る。
伊折は自分を鼓舞します。
「大丈夫。俺は宇千くんに勝った男だぜ」と。
そして、伊折は披露します。
ハウスとブレイキンを混ぜたダンスを。
観客たちは、伊折がブレイキンを踊れることに驚いたり、凄くうまいB-Boy相手にフロアで挑む姿勢に感嘆したりなど、伊折を褒めます。
審査員であるアビさん(ブレイキン)は、伊折のフットワーク時にちゃんと片手でシルエットを取っている――初心者は両手をつきがちである――付け焼刃ではないB-Boyの動きだと評価します。
伊折は踊りながらも壁谷に謝ります。
「悪いな。ムーヴ被せちまって。」
「ずっと一緒に練習してたから、知ってるムーヴは沢山あるんだよ。」
「懐かしくてついな。」
伊折は、フロアで音を拾って踊っていました。
壁谷は、フロアでしっかりと音に対応して緩急魅せられる動き、カボ戦のラストムーヴの動きに感じたもの、これが立ちダンサーの強みなのかと思います。
壁谷は、それでも思います。
「…でもそれだけか?」と。
ブレイキンなら『パワームーヴの一個は欲しい』とみんな思っていると。
伊折にできるパワーはウィンドミルぐらいか?と思う壁谷。
そのパワーに対して壁谷はそれを上回るパワームーヴを出す――どうあがいても圧倒的に上手い印象を与えることができる。
それが伊折対策だと。
過去、壁谷と伊折は大会に出場していて、壁谷は2回戦敗退、伊折1回戦敗退します。
壁谷は、パワームーヴの1つであるトーマスを出していたら勝てたかもしれないと言います。
「伊折も…こないだやってた膝からの流れあったろ?あれやってりゃ1回戦突破してたかもな」
壁谷のこの一言に、伊折は言います。
「踊ってる最中にそんなん考えられねぇ…。
それに…なんか違う気がするんだよな…。」
この答えが、伊折の音楽性。
— gazoo (@gazoo02229368) August 10, 2021
考えて出すもんじゃない。
出るなら勝手に出るし、出ないなら出ない。
ダンスってそうゆうものだろ。
派手なパワームーヴが無くても、自分の武器だけでちゃんと勝負している――その結果、観客を沸かせていました。
そんな光景を見た壁谷は焦ります。
ウィンドミルで躓いていた伊折が、自分より上みたいになっていることに……。
「さあ、ラストムーヴ‼壁‼」
そして壁谷は――。
第68話
ラストムーヴ、壁谷のターン。
飛び出した壁谷。
両手で着地するモーションを取りますが、わざと着地に失敗し観客の意表を突きます。
そして、ギョッとさせた後に安心して声を上げる――壁谷は、このアイデアからいくつものムーヴを編み出していました。
「伊折くん。
イージームーヴで音ハメなんて誰でも出来るんです。
俺たちはその先にいくんです。
そうでしょう?」
と伊折に問いかけます。
ただ帰ってきたのは無表情。
壁谷のスタンスは、踊っている最中に、「ここであれ出そうこれ出そう」というネタを持つこと。
それに対して伊折は、考えずに踊るという。
壁谷は、無意識的に、「もうどうでもいいや」という気分になります。
そして、繰り広げたのは、音だけに従う原始的なムーヴ。
— gazoo (@gazoo02229368) August 10, 2021
これに、伊折はもちろん、カボも驚きを上げます。
「終了ー‼」
DJが伊折と壁谷、それぞれに聞きます。
バトルしてみてどうだったか?、そして、「WIN OR LOSE?」と。
伊折は、壁谷を誉めます。
そして勝敗については、ドロー(引き分け)かもと。
その一言は、会場をザワつかせます。
一方、壁谷は「もう1ラウンドやらせてほしい」と。
『ワンダンス』67話68話のネタバレあり感想
決勝戦のラストムーヴ、非常に熱い展開でした。
伊折のハウスとブレイキンを織り交ぜたダンスと壁谷のブレイキンの中に見せた原始的なムーヴ。
特に評価したいのは、ブレイクビーツであって伊折に不利な曲選定だったと言われている中でも、音楽性をもって、応えた伊折です。
壁谷も最初パワームーヴで対抗していましたが、ふとした瞬間に音だけに従うムーヴを繰り広げたところで、驚いてしまいました。
壁谷のダンスの特徴はネタを使うところだったので……。
今回2話はラストムーヴのみでしたが、非常に濃い内容でした。
次話も熱い展開になることに期待です。
『ワンダンス』69話の考察
ラストムーヴを終え、伊折と壁谷に「WIN OR LOSE?」と聞くDJ。
それぞれ答えたのは、引き分けであったり、もう1ラウンド勝負したいとのことでした。
その答えに、審査員たちがどうこたえるのか?
もう1ラウンド勝負に期待です。