『私と一緒に住むってどうかな?』1巻 ネタバレ あらすじ・感想
2021年4月1日に発売されたHJ文庫の水口敬文著『「私と一緒に住むってどうかな?」1 見た目ギャルな不器用美少女が俺と二人で暮らしたがる』のネタバレありで、あらすじと感想で作品を紹介します。
このページは、次の方にお勧めです。
- 「私と一緒に住むってどうかな?」がどんな話なのか気になる人
- 「私と一緒に住むってどうかな?」が面白いのか気になる人
- 「私と一緒に住むってどうかな?」か読みやすいか気にする人
「私と一緒に住むってどうかな?」1巻のあらすじ
手先が器用な主人公・高村劉生(たかむらりゅうせい)が料理は上手だが手先が不器用なヒロイン・伏見扇奈(ふしみせんな)といちゃいちゃする――
ではなく、扇奈の亡くなった祖父の家をリフォームして居場所づくりする物語です。
その工程に、扇奈からいちゃつかれたり、成績学年1位の寺町奏(てらまちかなで)に服を脱がされ、写真に撮られたりするだけです。
劉生にとっては全くやましくない、超鈍感系主人公のDIY系ラブコメ始まります。
「私と一緒に住むってどうかな?」1巻の見どころ
劉生と扇奈は昔から付き合いがある関係で、中学生になったとき、扇奈は男性からは性的な目で、女性からはいじめを受けてしまいます。
その時から、劉生は扇奈の味方でいることを誓い、それが高校生になっても続いている二人の関係。
ただ、扇奈のほうは、劉生と付き合いたい(彼氏彼女の関係になりたい)と思い、行動に移している日々。
そして、扇奈の祖父の家に行ったときに、物語は始まります。
主人公と扇奈、扇奈の祖父の家に行く
二人で学校から帰宅する際に、扇奈の父親に途中、出会います。
扇奈の父親は、祖父の家に行った後の帰りらしく、二人をそのまま車で家まで送ってくれることに。
途中、扇奈の祖父の家に行きたくなった主人公たちは、そのことを扇奈の父に告げると、祖父の家に寄り道してくれることになります。
着いた扇奈の祖父の家は、手入れがされていなく、所々、家屋が痛んでおり、庭も雑草が覆い茂っていました。
祖父の家を修繕する
扇奈の父を返した後、二人は扇奈の祖父の家を居場所にするべく、手入れしていこうとします。
まずは、庭の雑草の除去から始まります。
最初は手作業で草取りしますが、扇奈のシャツが透けて目の毒になる主人公は指摘します。
そして口喧嘩になり、除草剤を使うことになりました。
昼時に昼食をとる二人。
主人公は、扇奈に毎回弁当を作ってもらうのは悪いと思い、コンビニ弁当を買って食べたのですが、そこで扇奈の怒りが勃発。
お詫びに、扇奈のリクエストで二人掛けのベンチとテーブルを作ることになります。
続いて、畳干しと家屋の中にも手を出します。
主人公が扇奈の祖父との出会いの回想
小学生のころ、扇奈に連れられ、扇奈の祖父の家に行きます。
そこで色々と遊んできた主人公は、祖父から竹とんぼを作ってみないかと提案を受けます。
扇奈はすぐに取りにかかりますが、主人公は渋ります。
渋る理由を聞く祖父。
それは、主人公の父親が売れない芸術家で、母親が出稼ぎでとても苦労している。
だから、父親が嫌いだ、と。
そして、父親から受け継いでいる手先の器用さを使いたくない、と。
それを聞いた扇奈の祖父は、たとえ話を出しながら、自分の才能を自分で押し殺すには非常にもったいないといいます。
『自分を嫌うのはやめよう』
主人公はこの教えを、しっかりと心に刻んだのでした。
主人公、モデルになる
扇奈と膝枕、腕枕をしあいながら、人間の体で枕に向くところがあるのかと話しているところで来訪者が現れます。
主人公に用事があり、二人を追いかけていたようです。
それは主人公の同級生・寺町奏でした。
そして、その用事とは、主人公に自分の制作している服を着用して感想を言ってもらうモデルになってほしいとのことでした。
なぜ主人公を選んだのか――
それは、体育の従業終わりで教室で男子が着替えている最中、奏は考え事しながら誤って入ってきてしまい男子の上半身を見てしまいます。
その中でも際立っていたのは、主人公の体であったというのが理由でした。
奏では主人公の体を触りながら魅力について述べ、扇奈はなるほどと納得しながら、主人公の体を写真に収めていくカオスさに、主人公は辟易とするのでした。
ひと段落ついた後、扇奈のほうが、主人公のモデルについて賛成します。
扇奈自身もどうして賛成したか悩みますが、無意識に自分と重ねたのではないかという主人公の一言に納得するのでした。
庭で料理をつくる
次の休日、扇奈の祖父の家でかまどを作ることになります。
それは、扇奈が暖かい料理を振舞いたいという理由から。
主人公は、倉庫に耐熱レンガがあったことを思い出し、レンガを積み重ね、金網を敷き、簡易かまどを作成します。
そして、出来上がったかまどで、扇奈はエビピラフとミネストローネを作ります。
食べ終わったときに、主人公は食材にお金が掛かっているので、家庭菜園をしようと考えます。
家庭菜園づくりから初風呂
食べ終わった後、一画を畑づくりするため、雑草を抜いていく二人。
扇奈のほうは泣き言を出しておりましたがそれを主人公は一蹴し、主人公は草引きをした後、鍬で耕し、肥料をまいて土壌を作ることまでプランを立てていました。
空が暗くなってこれ以上の作業ができないときに、扇奈のブラウスが汗で透けているのを見てしまいます。
そして、ブラウスを乾かすのと同時、風呂に入ればと提案します。
風呂は張った水に、焚火で石を温め、それを入れて作るものでしたが、ほどほどに堪能できたようです。
扇奈は主人公が覗きに来てくれなかったことに不服のようでしたが。
主人公、モデル始動
放課後、奏に呼び出されていた主人公は、空き教室に向かいます。
勉強のためという方便で、成績優秀者である奏に貸してもらえた空き教室を、趣味の裁縫に使っており、そして主人公の着衣が始まります。
そして興奮している奏――
数着、服を着て感想を伝える主人公。
そして改善点を直すため、はずかしがる主人公をパンツのみで計測するのでした。
奏と友達に
奏に人付き合いが苦手だと聞かされる主人公。
その理由が、親が友達を作ることを許してくれない、と。
主人公は、親のことを嫌い、好きなことをしているけれど、奏は表向きでは親に従っている。
そして主人公は、今の現状を非常に我慢している奏の望みを聞きます。
「高村君、わたしとお友達になってくれないでしょうか」
(水口敬文著『「私と一緒に住むってどうかな?」1 見た目ギャルな不器用美少女が俺と二人で暮らしたがる』pp331から引用)
こうして、奏は初めての友達を得たのでした。
扇奈、焦る
扇奈が主人公と奏の会話を盗み聞きしておりました。
そして、扇奈は焦燥感に囚われます。
努力しているのは自分だけではないのだと。
このままでは、主人公・劉生がとられてしまう、と。
だから、不器用ながらも自分がかなり努力して身に着けた料理を、一刻でも早くキッチンに立ちたいと思いから急いで帰宅します。
そこには父の姿がありました。
しかし、扇奈は届いた荷物、バーベキューセットを見つけ確認します。
そして、それが次の事件の勃発となるのでした。
義務と責任
次の日、扇奈は学校を休みます。
劉生の様子がおかしいと思うクラスメイト達。
そんな中、扇奈の父親から、責任を負ってもらうと言われます。
扇奈の父は、扇奈たちが祖父の家で遊んでいることを見つけ、すぐにでも祖父の家を壊すことに決めました。
そして、それを反対する扇奈は、祖父の家に行き、立てこもったようです。
扇奈が祖父の家に行くようになったきっかけは主人公にあるといい、主人公にはその責任があるといいます。
そして扇奈の祖父の家についた主人公は、家に張り巡らされたバリケード相手にペンチとハンマーで戦うのでした。
最初は説得から始めますが、埒があかなくなり、実力行使に出ます。
周囲は止めに入ろうとしますが、お構いなくハンマーで家屋を叩いていきます。
壁を破壊した後、扇奈を引きずり出した扇奈の手に――
スマホが片手に握られ、一部始終動画に撮られておりました。
実は、主人公と扇奈は共謀しており、前日の夜から主人公がバリケードを作っていたのでした。
この動画を元に扇奈の父親を脅迫する扇奈と主人公。
扇奈の父が、なぜそこまでして守るのか問います。
それは、扇奈を裏切ったり悲しませたくないから――
彼女の涙にそう誓っており、それを破ると主人公は自身を嫌悪してしまう。
「自分を嫌うのはやめよう」
これが信条の彼には勝てないことを悟った扇奈の父。
そして主人公はこの家を購入することで義務と責任を負うと言います。
そんな主人公に扇奈の父が、売買契約はできないが賃貸契約を結ぶことを約束します。
ただ条件が、主人公が高校を卒業すること。
そして、1年後までに人が住めるようにすること。
その二つを提示され納得する主人公でした。
こうして、主人公たちはひとまず扇奈の祖父の家を守ることができたのでした。
「私と一緒に住むってどうかな?」1巻の感想
ラノベだから恋愛小説と思っておりました。
タイトルも『「私と一緒に住むってどうかな?」1 見た目ギャルな不器用美少女が俺と二人で暮らしたがる』だったので、主人公と同棲するような話なのかなとあらすじを読まず、購入してしまいました(汗)
話を読んでいるうちに、建物の修繕やかまどの作成などDIY要素が含んでいき違和感を感じ、作品のあらすじを読むと――
「DIY系ラブコメ」とちゃんと書かれておりました。
タイトルから同棲する話ではなかったの?という驚きに支配されましたが、面白かったです。
扇奈というヒロインが主人公のことが好きなのが丸分かりで、やたらとアタックしかけてきます。
しかし、主人公は扇奈に友達でいることを昔に約束しており、今でも守るために扇奈のハニートラップをことごとく破っていきます。
しかし、主人公の気持ちもかなりぐらついているので、最終的には恋仲になりそうな感じです。
あと、除草剤をホームセンターに買いに行くシーンがあるのですが、そこで店員(同級生)に勧められたのは、隣の家に嫌がらせをするために除草剤を買いに来たと思われ、除草剤は品切れでないのですが、ミントを進められる話は面白かったです。
話は脱線してしまいましたが、次巻も気になるところです。
奏がヒロインに参加してくるのか、そして、扇奈が次はどんなハニートラップを仕掛けるのか見どころです。
私は、次巻も購入します。