最新刊 僕のカノジョ先生 9巻 感想 ネタバレあり

2021-06-09

最新刊『僕のカノジョ先生 9/著 鏡遊』(2021年2月25日発売)ssの

ネタバレありの感想や魅力を伝えていきます。

私の意見になりますが、このシリーズは、年上(教師)がメインヒロインで若干話が難しく感じましたが、最後まで読むことができました。

イラストは、真香先生のかわいらしい姿を拝見できるので、年上彼女に興味をそそられる方は、手にしていただきたいです。

このシリーズは、2018年8月から始まり、今月の9巻をもって完結となっております。

高校生×美人教師の禁断のラブコメ、ついに、『僕のカノジョ先生』が完結しました。

最終巻 僕のカノジョ先生9(主人公の出した答えは……)

僕のカノジョ先生 9巻 見どころ

この巻の見どころは、

主人公・彩木慎(さいきまこと)の好きという気持ちを伝えて、先生・藤城真香(ふじきまか)を辞めさせるのか、若しくは気持ちを伝えずに、教え子のまま卒業していくのか?という主人公の葛藤(かっとう)です。

このシリーズの始まりである1巻で、

「わたしは、彩木くんがわたしを好きになるように教育する。

その教育の結果が出た時が――わたしと君の、お別れの時!」(著 鏡遊『僕のカノジョ先生』pp.31から引用)

という会話から約1年の時が流れ、真香先生がいうところのわたし(真香先生)に恋する生徒になったことを自覚する主人公。

主人公は告白して、真香先生は教師生活が終わるはずでした。

そしてその代わりに、主人公は責任をとるという気持ちで、真香先生の代わりが務まる優秀な教師になるという意思を、内部進学にも関わらず成績トップ10に入ることで示しました。

通常、内部進学の場合は学力をあまり必要とせず(エスカレーター式なので)、成績上位10は、外部進学者(学力が左右する大学への進学者たち)がひしめくエリアだったにもかかわらず、去年まで並みの成績だった主人公は、その中に入り込みました。

それは、決して楽ではないにもかかわらず、真香先生が好きだという本気を伝えるために。

その気持ちが痛いほど伝わるからこそ、真香先生は、主人公を追い詰めてしまったことに後悔をしながらも、両想いであることを確かめ合った二人は、抱き合います。

次の日、真香先生は退職届を提出するつもりでいました。それを引き留めようと主人公は真香先生の手を握り、幾度と会話をし、主人公が振り返った時には、先生は涙を流していました。

真香先生は、主人公のことが大好きすぎることが分かります。

「わたしは、先生でいたい。彩木くんの、この学校のみんなの先生でいたいの――」(著 鏡遊『僕のカノジョ先生 9』pp.281から引用)

主人公から告白をされたら教師を辞めると言ってしまったけれど、先生であり続けたいということが非常に伝わってきます。

また、主人公も本当の気持ちを口にします。

「僕も真香先生が好きです。そうですよ、好きなのは真香”先生”なんです。

あなたは、教師として僕の前に現れて――先生のままカノジョでもありました。

これからも、ずっとそのままでいてください」(著 鏡遊『僕のカノジョ先生 9』pp.284から引用)

主人公も責任を取って、真香先生の後を継ぐという意思を示しましたが、やはり、真香先生には先生であり続けてほしいという気持ちがありました。

こうして、主人公と真香先生の気持ちを確かめ合った二人は、

二人で目指す未来を見つけました。

主人公が高校を卒業し約5年目。

聖華台から近くにある清緒川女子高校に歴史教師として働く主人公。

帰る道ながら、止まる一台の車。

待ち伏せていた真香先生と一緒に帰るさなか、真香先生がバッグから取り出した銀色の指輪。

主人公は社会人になったので、籍を入れたいというが、真香先生は、教師として一人前になったときにと断ります。

プロポーズは高校生の時に済ませたけれど、カノジョからお嫁さんになるまでには時間がようです。

最後は、カノジョとの出会いから、今までにあったことの回想、そして未来へ続く思いで終わります。


僕のカノジョ先生 9巻 感想

この巻の描写がこのシリーズ全体をとおして見比べても、エロく感じました。

「熱い肌の感触だけが、現実であり嘘のようでもあって――

一度だけ壁越しにかごめの鳴き声が聞こえた気がした。」

(著 鏡遊『僕のカノジョ先生 9』pp.267から引用)

この二人、ついに、ヤッてしまったなと思いました。

男女が居り、尚且つ、二人の距離が近く、「○○の鳴き声が聞こえた気がした。」と文章が来れば、そう思うのも必然だと思います。

大体は、真香先生がチラ見せしたり、キスしたりといった感じなのですがね。

最後の締め方も、自分的には基本的ラブコメの終わり方で好感が持てます。

おおまかに言えば、「あなたと出会ったことに感謝」なのですが、過去を振り返り、なおかつ自分たちの未来をも二人でなら解決できるという姿勢が伝わってきました。

学園が舞台で、生徒×教師なのか、「仰げば尊し」とかけているのかなと、思います。

語られてはいませんが、きっと二人は結婚するんだろう。そして、

二人とも学校は違うが教師生活を続けていくのだろう。

とまことに勝手ではございますが想像させていただいています。

ライトノベルで年上彼女を扱う(特に、生徒×教師)ものが珍しいのですが、私にはドはまりしてしまいました。

あとがきには書いてありました、修学旅行編(8.5巻)は、キャンペーン終了に伴い、

手に入れることができないので残念ですが、諦めて脳内補完しておきます。

僕のカノジョ先生シリーズは、この巻で完結なので次回作に期待したいところです。

最後になりますが、改めて、彩木慎と藤城真香の二人の歩みを陰から見送らせていただきます。


僕のカノジョ先生 9巻 雑記

彩木慎(さいきまこと)…主人公。聖華台学院(の高等部)卒業後、エスカレータ式でそのまま大学部へ進学。教員免許取得後、清緒川女子高校の歴史教師になる。

藤城真香(ふじきまか)…メインヒロイン。聖華台学院(主人公在学中)、高等部の英語教師。

主人公卒業後も、高等部の教師として働く。

僕のカノジョ先生

Posted by masa