緋弾のアリア 33巻 花冠の帰還兵 見どころ・感想 ネタバレ有り2020-07-122021-04-30 2020年6月25日に発売された小説『緋弾のアリア 33巻 花冠の帰還兵(ブルーメン・クローネ)/著・赤松中学』の私見にはなりますが、見どころと感想を載せていきます。そのため、ネタバレも有りますが、ご了承ください。 私の意見になりますが、このシリーズは、ラブコメとアクションが入り込んでおり、舞台も現在世界(主に、日本・東京)、尚且つ、文章が読みやすいことから、ライトノベルを初めて読む方にお勧めです。 ただ、長期のシリーズものですので、初めから読んだ方が良いです。 この巻は、キンジの祖父の姉である遠山雪花(とおやませっか)がヒロインで、第二次世界大戦時に行方不明になっていた、雪花がエンディミラと入れ替わりで現れ、浦島太郎状態である雪花が戦時中と現在のギャップに行動する話です。 目次1. 緋弾のアリア 33巻 見どころ1.1. 海桜の密使1.2. 渋谷ニテ1.3. 遊一號作戦1.4. アーネンエルベの花1.5. 花冠の帰還兵2. 緋弾のアリア 33巻 感想2.1. 海桜の密使~遊一號作戦2.2. アーネンエルベの花~花冠の帰還兵3. 緋弾のアリア 33巻 雑記 緋弾のアリア 33巻 見どころ 主人公・遠山キンジ(とおやまきんじ)が、前巻のヒロイン(エルフ)のエンディミラを送り出したところから、物語は始まります。 海桜の密使 「1人行けば、1人来る。」)(著 赤松中学『緋弾のアリア ⅩⅩⅩⅡ 蒼穹の密使(エトランゼ)』pp.362) エンディミラを送り出す際、お別れの前に忠告された通り、元の世界玲方面(レクテイア)(ネタバレにつき反転)に帰っていったエンディミラと入れ替わるように、この世界に戻ってきた遠山雪花(とおやませっか)。 雪花は、キンジの祖父の姉であたり、戦時中行方不明になっていたのですが、見た目は、10代の美少女で上級通信将校・海軍中佐というキャリア持ちで帰還します。 帰還した当初は、戦時中の知識しか持たない雪花は、現代日本の有り様に翻弄(ほんろう)されます。 渋谷ニテ 歴史書から得た現代までの流れについてや、現地で知見したことで、今の日本の在り方を理解する雪花。 貧困格差社会とまではいかないですが、お金を稼ぐために日曜日の遅い時間帯まで働く人々、失業者やホームレスたちなど、やはり、世界恐慌が終われど、重なる光景を感じたのではないでしょうか。 遊一號作戦 峰理子(みねりこ)が持ってきた雪花がYouTube(ユーチューブ)にアップロードされた動画が、雪花たちの行動を大きく変化させるターニングポイントになります。 YouTubeで誰もが配信・投稿ができ、世界中に向けて放送できる、誰もが見れるということを理解し、「遊一號作戦」と称し、表向きには、YouTubeで現在日本の状況を打破しようと、戦時中にあったころの日本の美学や愛国心を説くなどの動画をアップしていきます。 しかし、本来の目的は、当時のドイツにいた、とある人物とコンタクトをとることが目的でした。 アーネンエルベの花 その人物と見事にコンタクトが取れ、待ち合わせをすることとなったキンジと雪花ですが、待ち合わせ時間よりも早くに来たのは、キンジと過去の因縁がある魔女連隊のカツェとイヴィリタ。 そして、彼女らの目的は、雪花と待ち合わせしている人物と考え方の相違に仲間割れしており、秘密裏に暗〇するつもりでした。 花冠の帰還兵 とある人物(ラプンツェル)(ネタバレ反転)と再会した雪花。 そしてその会場には、キンジ、カツェ、イヴィリタ、カツェとイヴィリタにラプンツェルの(ネタバレ反転)代理人として仲介したサンドリヨン。 始まる秘密会議で、教えられた『玲一號作戦』の内容。 ラプンツェル(ネタバレ反転)が、人類を進化させるために戦争を起こそうとしており、それを阻止しようとする、キンジたち。 交渉は決裂となり、そこから戦闘に発展し、罠によって雪花とキンジが雪崩に巻き込まれ。 そして雪花は、………キンジのことが好きになって。 緋弾のアリア 33巻 感想 主人公は女性嫌いがあるのにもかかわらず、相も変わらず、ヒロイン増やしているキンジでした。 さて、今回は遠山雪花がメインにシナリオは動いておりました。 現代社会へのギャップ。 これが雪花の行動を面白く動かしており、こちらも楽しませていただきました。 海桜の密使~遊一號作戦 雪花登場時は、戦時中の人が現代に来て、キンジが貸し出した日本史の参考書を読んで、 敗戦から現在日本にある街並みまで復興した歩みを知り、嬉し涙したことのい驚きました。 私の意見になりますが、自分が参加していた戦争が、自分がいない間に、無残な敗北をしてしまったとしたらすごくショックを受けると思います。 だけど彼女は、そこで折れなく、今の復興に感動していました。 また、次の日の探索で知りえた、今ある日本の貧困にはショックを受けつつも、偶然知ったYouTubeというツールを活用して本来の目的がどうあれ、今の日本の在り方に一石投じようとする行動力にも驚かされました。 上級の通信将校とはいえ、戦時中から帰還したばかりの(当時、インターネットの存在が無かった)人が、偶然知ったYouTubeの概念を理解したこと雪花がすごいと思いました。 しかも、動画を作り投稿し(しかも、バズっている)、広告で莫大な収益を上げている姿に、尊敬の念を覚えました。 遊一號作戦時に、セーラー服で撮影した日の最後に、キンジとのやりとりで、 「……愉しかったよ。この時代の者と同じ服を着て、同じものを食べ、同じ時を過ごした。 今の日本人には今の日本人の幸せがあり、笑顔もあると知る事ができた。」 (中略) 「たとえ軍や戦争が忘れられようと、今の国民に幸せがあるのなら本望である。 大東亜に眠る英霊たちも、玲一號作戦に身を賭した自分も、その幸せのために戦ったのだからな。」 (著 赤松中学『緋弾のアリア ⅩⅩⅩⅢ 花冠の帰還兵(ブルーメン・クローネ)』pp.200引用) と雪花の思い(本音)を語ったとき、私は感動しました。 戦争自体は悪ですが、その時代に戦った人たちが居るからこそ、今の自分たちの幸せがあるのだと感謝の念も覚えます。 そして、遊一號作戦の本来の目的でコンタクトを取ったのは、戦時中ドイツの大佐で共にレクテイアに渡ったラプンツェルでした。 アーネンエルベの花~花冠の帰還兵 雪花、カツェ、イヴィリタの水着回となりました。 とくに魔女連隊の皆様、なんでそんな水着付けてるの?とツッコミそうになったぐらいです。 そして、女性3人の何かやらかしそうな雰囲気にキンジが説得したときに、魔女連隊の使い魔さんがキンジに危害を加えるところに、少し同情してしまいました。 雪花はレクテイアの技術を戦争に使わない協定を結びに、ラプンツェルは新たに戦争を起こそうとし、雪花を仲間に引き入れようとし、対立するところが非常に印象に残りました。 レクテイアと戦争を起こそうとするラプンツェルと、それを回避しようとする、雪花たち。 言葉では分かり合えないから、結局、対立してしまいました。 咄嗟でスキー版を作るキンジがすごい面白かったです。 この後、雪花とキンジはラプンツェルの罠により雪崩で危機に陥りますが、キンジの機転により助かります。そして、恋に落ちる雪花。 緋弾のアリア33読了.異世界から遠山雪花登場.身内だと女性でもヒステリアモードになりにくいのかなと思った.カツェ好きなので再登場は嬉しい.あまり会話はなかったが.キャラクターが多すぎて,登場間隔が飽きがちなのはどうしようもないよなぁ. — むの (@muno_chihiro) July 5, 2020 上記の通り、素面なキンジが多かった巻でした。 ここで、この巻は終わりますが、次の巻は、ラプンツェルと対決になりそうです。 緋弾のアリア 33巻 雑記 雪花やラプンツェルが若い理由=大規模な視界外瞬間移動の副作用 玲一號作戦(超秂師団計画)=レクテイア進化兵団レクテイアから有力な魔術を持ち込んで、超人兵士を作る計画。 ボリュームは約300ページで文章表現もわかりやすいので、非常に読みやすいです。 武器の名前や、専門用語などもいろいろ出てきますが、舞台は、現在の世界(主に、日本が舞台)なので、異世界ものよりも話が入ってきやすいと思います。 2021-04-30緋弾のアリアPosted by masa